小鳥遊茜の小説・シナリオ作品

  1. ■小説作品
  2. ■シナリオ作品

 安息をはこぶ風 

 制作:2010.6  

 ジャンル:小説(ショートショート)

 カーテンが風に揺れている。

 私は風に揺れるカーテンを眺めるのが好きだ。

 流れてくる風が心地いいと、もっと好きだ。

 西日が差し込んで、レースの影の模様をベッドのうえに描く。風が吹くたびに模様も揺れる。うつぶせになった私の腕の上にも揺れている。

 うっとりする。

〜冒頭抜粋〜

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 いつも通りの 

 制作:2004.12  

 ジャンル:小説(ショートショート)

 いつも通りの朝、いつも通りの通学路。

 茉莉架もやっぱりいつも通り、セーラー服にローファー履いて、緩いウェーブの髪を無造作に束ねた姿で、無理のない速度で学校までの道のりを歩く。

 そんなことは毎日のこと。

〜冒頭抜粋〜

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 窓のむこう 

 制作:2004.12  

 ジャンル:小説(ショートショート)

彼女の背中には翼がある。

皆、何も言わないから、見えていないんだと思う。

でも僕にはくっきりと見える。

白い、純白の翼が。

僕にだけ見える。僕だけが知っている。僕だけが、彼女をわかってやれる。

〜冒頭抜粋〜

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 答えの無いよるのゆめ 

 制作:2003

 ジャンル:シナリオ

夢の中・木々に囲まれて
  若い男が可憐な少女を追いかけている。
  逃げる少女、裸足。土にまみれ、汚れたチェックのスカート。
  男の右手に光るナイフ。
  少し離れた同じ木々の中で少年たちが数人、鬼ごっこをはじめる。ジャンケンに負けた本山優(当時5歳)がその場に残り、あとの少年達は散っていく。
  逃げる少女、足首に血が筋。
  男の足音は近い。
  優を見つけた少女は、そちらへ駆けて行く。優も気づく。

〜冒頭抜粋〜

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 いいじゃないか 

 制作:2003

 ジャンル:シナリオ

ありさの部屋
  野原ありさ(21)の足音が聞こえる。
  続いて、バタバタと走り回る黒いストッキングの足。
  ピンクの水玉模様のクッションを膝に乗せあぐらをかいている山田ヒロキチ(21)。
  鏡台の椅子に座るありさ。サッサッサっと手早く髪を梳かす。
ありさ 「ほんと、ごめんね〜?どーしても欲しくってさ」
ヒロキチ 「良いよ〜ヒマだし」
  素早く化粧をするありさ。ヒロキチ、じっと見ていたが、やがてなんとなく視線を逸らす。

〜冒頭抜粋〜

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 綺麗な首飾り 

 制作:2001

 ジャンル:シナリオ

早斗の通学路
  楽しそうに連れ立って歩く中学生達。
  その中で一人、うつむいて歩く坂上早斗(14)。
  顔を上げると、幸せそうな家族連れが横切っていく。
  それを眩しそうに見つめる早斗。
早斗の声 「僕は、独りだ」

〜冒頭抜粋〜

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 学園天国 

 制作:2001

 ジャンル:シナリオ

学校の裏庭
  女の子が顔を赤らめている。
「あの、私、加藤くんのこと、好きです!」
  加藤南斗(17)のクールな顔。
南斗 「ごめんね…俺、今彼女作る気ないんだ」
「(悲愴な表情で)ええー!?」
南斗 「だから、これからも友達でいようね」
  涙を怺えながら頷く女。
  南斗、突然に空を見上げる。
南斗 「ごめん…一人にしてくれるかな…」
  女、ぺこりと頭を下げ、涙を拭いながら走り去る。
  一人になった南斗……突然踊り出す(空想)。

〜冒頭抜粋〜

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 帰り道 

 制作:2001

 ジャンル:シナリオ(ミニドラマ)

橋の前の交差点
  横断歩道を渡り、橋の方へ歩いてくるミキ(18)とフジ(18)。二人は、卒業証書の入ってる筒と、きれいに包まれた一輪の花を持っている。

〜冒頭抜粋〜

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 羨望 

 制作:2000  

 ジャンル:シナリオ(ミニドラマ)

桜田家・リビング
  朝食をせわしなく食べている桜田源太(34)。
その後ろで、妻・さゆり(30)と息子・将太(6)が朝の準備に追われている。
さゆり 「(将太の幼稚園の制服のボタンをかけながら)おとーさん、今度付属小学校の説明会があるんだけど、両親そろって行った方がいいらしいのよ。来週の日曜なの。行けるでしょ?」
  源太、カバンを持って食卓を離れる。

〜冒頭抜粋〜

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